山科植物資料館での保全活動 生物多様性保全への貢獻 社外からの評価 山科植物資料館での保全活動 山科植物資料館は、1934年に山科試験農場として開場しました。以來、當社の発展に大きく寄與した回蟲駆除剤「サントニン」の原料植物ミブヨモギをはじめ、世界中から集められた薬用?有用植物、キソウテンガイなど世界的にも絶滅が危懼されている植物など、3000種を超す植物の保存?栽培しています。生物多様性保全の観點から栽培研究も重視し、地元京都の希少植物の保全活動にも參畫し、フタバアオイやキクタニギクなどの保護?増殖活動にも積極的に取り組んでいます。 コラム:日本初の國産回蟲駆除剤「サントニン」はこちら 山科植物資料館(京都市山科區) 絶滅危懼種の保全活動 山科植物資料館では、世界的にも絶滅が危懼されている植物や、環境省指定の絶滅危懼種などの保全活動や見學會を行っています。當資料館で保存、栽培している植物のなかには、160種を超える日本薬局方収載生薬の基原植物をはじめ、キソウテンガイなど世界的にも絶滅が危懼されている植物や、環境省指定の絶滅危懼種も多數含まれ、生物多様性保全の観點からも栽培研究を重視しています。地元京都の希少植物の保護活動にも參畫し、フタバアオイやキクタニギクなどの保護?増殖活動にも積極的に取り組んでいます。 キソウイテンガイ 生物多様性保全への貢獻 フタバアオイの育成?奉納 日本新薬は、一般社団法人「葵プロジェクト」を通じて、京都三大祭りの一つとして名高い「葵祭」に使用されているフタバアオイを育成?奉納しています。近年、その數が急減しているフタバアオイですが、2022年4月には3年かけて種子から育成したフタバアオイ130株を奉納しました。 ※葵プロジェクトは、公益社団法人日本ユネスコ協會連盟のプロジェクト未來遺産に2009年に登録されています。 寫真提供:一般社団法人葵プロジェクト キクタニギクの栽培育成?自生地植え戻し活動 京都府の絶滅危懼種であるキクタニギクの栽培繁殖を行い、京都御所への展示、京都市の「キクタニギクの花咲く菊渓の森づくり」(自生地植え戻し)などの活動を行っています。 フジバカマの保護?育成 京都古來自生種(原種)のフジバカマ(藤袴)は京都府の絶滅危懼種に指定されています。この希少なフジバカマを、山科植物資料館で保護?育成するとともに、來館者に植物多様性保全について啓発活動を行っています。 社外からの評価 アボック?カルタ賞の受賞 2017年、植物の學名普及の功績により、公益社団法人日本植物園協會よりアボック?カルタ賞を受賞しました。 京都市「地域企業輝き賞」「地域企業輝き特別賞」の受賞 山科植物資料館は2019年度の「京都市輝く地域企業表彰」の対象に選ばれ、「地域企業輝き賞」および「地域企業輝き特別賞」を受賞しました。この賞は2019年4月に制定された「京都市地域企業の持続的発展の推進に関する條例」に基づき、地域と共に発展する地域企業として、安心安全への貢獻、文化の継承につながる活動、自然環境の保全など、地域に根差して企業活動に取り組んでいる事業者を表彰するものです。資料館では3,000種を超える植物コレクションをベースに、日常的に見學研修會や、小學生対象の草木染體験會などを開催して植物多様性保全の啓蒙活動を行っています。また、フタバアオイ、キクタニギクなどの京都に因む希少植物や、多くの絶滅危懼種の植栽?増殖による保全活動も実施し、文化の継承や自然環境の保全に注力しています。地域活動では山科川の定期清掃事業にも積極的に參加して水質汚染改善にも取り組んでいます。 「京の生きもの?文化協働再生プロジェクト」に認定 2019年、京都市獨自の「京都市生物多様性プラン」に従って京都の文化を支えてきた希少な動植物の保全と再生への推進、「京の生きもの?文化協働再生プロジェクト」に登録?認定されました。オケラ、フジバカマ、キキョウなどの京都の文化にゆかりのある植物、加えて京都府レッドデータブックに所載の、絶滅が危懼されている植物の保全とその教育普及活動を積極的に推進しています。 京都環境賞(佳作)受賞 京都市は、環境に関する関心を高め、さまざまな実踐活動の推進を図ることを目的に、地球溫暖化の防止や循環型社會の形成、生物多様性保全など、環境保全に貢獻する活動を行う企業を表彰する「京都環境賞」を創設しています。山科植物資料館ではコロナ禍により対面での見學會が難しい狀況のため、「リモート見學會」を行いました。その取り組みが評価され京都環境賞(佳作)を受賞しました。